AになるかもしれないしBになるのかもしれない、等といった現実に直面したとき、自閉症児(者)の中には、大変強い不安感が生じます。臨機応変に対応する能力に乏しく、そのような不測の事態が起きるとパニックに陥って、普段であれば簡単にできていたはずのことができなくなってしまいます。そのため“いつも同じ状態であること”に強く固執しますし、その状態であることに何よりの安心感を覚えます。
例えば、いつもと同じ道順を通らないといけなかったり、衣類の着脱の順番があったり物の置き場所に決め事を作ったりすることも珍しくありません。いつも手に何かを握っていないと落ち着かないといったこともあります。
遊び方にも特徴が現れて、一列に並べることに没頭したり、 電車やマーク、文字、数字、特定のキャラクターなどに強く偏った関心・こだわりを示すこともあります。こうした偏った強い興味は、少し大きくなると特殊な能力として発揮されることもあります(サヴァン症候群と言います)。
例えば教えていないのに世界中の国旗の国名が言えてしまう、過去や未来のどの日付を言われても曜日を即答できる、等といったことはよく知られています。中には音楽や絵画などに大変優れた能力を発揮する人もいます。
また手をヒラヒラさせる、上下に飛び跳ねる、クルクル回る、体を前後に揺らすなどの、動きを繰り返すこともあります(常同運動)。
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